COMPANY会社概要

   1974年、先代の斉藤安行さんの父で、当時は明和牧場の場長を務めていた吉夫さんの手によって興されたYSスタッド。その事業を継承し、2017年に誕生したのがハクレイファームです。

 1970年代はサラブレッドの生産頭数が急増した時期。多くの農家が成長産業の波に乗ろうと、農耕から事業転換を図ったと言います。安行さんらのように、独立してスタートアップする牧場も珍しくはない時代でした。

 親子で在籍していた明和牧場では、オグリキャップの母の父として知られる種牡馬、シルバーシャークなどを担当していた安行さん。当初は親戚から譲り受けた繁殖牝馬に預託馬を加えた陣容で、主に地方競馬へ出走する馬の生産を続けていました。

 転機が訪れたのは1998年。預託馬ウメノローザの子であったウメノファイバーが重賞を初制覇すると、翌年のオークスも勝ってクラシックの栄冠を手に。そしてなんと、オーナーの事情によりウメノファイバーが牧場へ戻ってくることになったのです。

 以後、主戦場は徐々に中央競馬へと移り、ウメノファイバーの子孫を中心に活躍馬をコンスタントに輩出。2013年にはヴェルデグリーンがオールカマーと翌年のAJCCを勝利。2018年にはサンリヴァルが皐月賞で2着となり、牧場始まって以来の日本ダービー出走の夢を叶えてくれました。

 40年間、土作りと草作りに心血を注いできた。拡大路線は取らず、創業の地である現在の新冠本場の敷地を堅く守り続けてきた安行さんはそう話します。限られた生産頭数から送り出されてきた活躍馬たちはその証であり、結晶です。

 その土地と精神を、私たちハクレイファームは受け継ぎました。これまでの努力を絶やさず、革新の風も取り込んで、いつの時代にも変わらず活躍馬を生み出し続けられる存在であることを目指してまいります。

沿革

  • 1974年
    • 4月 YSスタッド開業
  • 1998年
    • 11月 ウメノファイバー号京王杯3歳ステークス(G2)優勝
  • 1999年
    • 5月 ウメノファイバー号 優駿牝馬(G1)優勝
  • 2013年
    • 9月 ヴェルデグリーン号 産経賞オールカマー(G2)優勝
  • 2014年
    • 1月 ヴェルデグリーン号 AJCC(G2)優勝
  • 2017年
    • 10月 旧YSスタッドより事業継承
  • 2018年
    • 4月 サンリヴァル号 皐月賞(G1) 2着
  • 2020年
    • 1月 庫富分場を開設
    • 3月 千歳事務所を開設
  • 2021年
    • 10月 ビヨンドザタイム号 ハクレイファーム名義でJRA初勝利

会社概要

社名 株式会社 ハクレイファーム
代表取締社長 片山 晃
所在地 北海道新冠郡新冠町字緑丘33-4
設立 2017年
事業内容 国内外から優秀な繁殖牝馬を導入して競走馬の生産を行っております。